|
|
テーマ |
著者 |
ポイント |
|
|
2010.11.30号
VI..生産性向上におけるIT導入の視点 |
林 芳樹
赤谷 淳一
佐久井 裕文 |
食品製造業は概してIT導入比率が少ないといわれている。まだ導入しなくても現状で対応できると考えている企業も少なくないだろう。投資に対する費用対効果を見いだせずに躊躇されているところもあるに違いない。しかし私たちは,IT導入の目的は単に省人化,効率化だけでなく,もっと広く,深い意義のあるものだと考えている。本項では改めて食品製造業へのIT導入のねらいを整理し考えてみたい。
|
|
|
2010.10.30号
V.食品工場の生産性の向上に関わる作業標準と管理会計(その2) |
弘中 泰雅 |
食品製造業の生産性の低さの原因のひとつに,標準化の遅れを指摘したが,標準化は単に生産のために必要なだけでなく,企業経営に必須な管理会計を実行するためにも欠くことができない。管理会計を実施することにより,低生産性につながる工場の問題を把握し,これを改善し,食品製造業の生産性の向上につなげる可能性がある。 |
|
|
2010.9.30号
V.食品工場の生産性の向上に関わる作業標準と管理会計(その1)
|
弘中 泰雅
|
食品工場において従業員教育は製造技術の習得を中心に行われている。その為一般社員が経営に関する知識を得ないで,管理職になる例が少なくない。したがって食品工場の管理職の多くが会計と言えば,経理部門がするものだと考えているのが現状である。「丼勘定」や「鯖を読む」など大まかな勘定を言う例えは,皮肉なことに食べ物に関係している。 |
|
|
2010.8..30号
IV.IT業界の手法を用いた食品製造業の部門別評価について |
斎木 克幸 |
IT業界では,自社の部門毎にどの部門の業務の効率や品質が高く,どの部門が低いのかを評価し,どのように手直ししていけばよいのか,改善する仕組みを導入している企業が増えている。この評価の物差しを「プロセス成熟度」と呼んでいる。最近,食品業界でもISO22000(食品安全衛生マネジメントシステム)の導入など,マネジメントシステムの取組が始まっている。そのような現状から,IT業界の取組が食品製造業の生産性向上に役立つのではないかと期待し紹介する。
|
|
|
2010.7.30号
III.生産性向上のための食品工場の仕組みづくり
|
林 芳樹 |
一般的に食品製造業の生産性は概して低いと言われているが,まだまだ足元に利益の源泉が転がっていると考えられる。その源泉を発掘するための仕組みづくりをどう構築すればいいのか。生産管理やITリテラシーを有する人材不足一朝一夕に解決するのも難しい。
そこでは,食品製造業の生産性向上を可能にする仕組みづくりのプロセスを経て,全社最適化の視点で物事を捉え課題解決を図る人材育成が重要である。 |
|
|
2010.6.30号
U.食品工場によく見られる生産性阻害の原因
|
弘中 泰雅 |
食品工場の生産性向上の観点で,低生産性の加工食品製造業も含めて,食品製造業の実態を多く見てきたが,それぞれの状態は様々である。著者は日本の製造業を,生産性においてリードしてきた産業の一つである電機製造業に,長年所属していた経験を基に,その視点より加工食品製造業の低生産性の向上に注力してきた。上述の食品製造業の特徴を踏まえて,食品工場の実態を数多く見るうちに,案外共通の原因が生産性の低下をもたらしているのではないかと感じるようになった。すなわち工場の生産性は生産管理技術段階(生産パラダイム)段階に,かなり依存しているのではないかと考えるようになった。本報告では,この点に着目して食品工場の低生産性に至る原因を探ってみる。
|
1 |
|
2010.5.30号
I.食品製造業の課題 |
下左近 多喜男
文 宣景 |
食品製造業は全製造業は全製造業就業者の13%を擁する巨大な製造業でありながら,その生産性は全製造業平均の60%という極めて低い生産性である。筆者らはこのような視点から食品製造業をとらえて,本号以降いくつかの方向から,その問題点について検討を加えることとした。 |